Camille Fournet が没入型のショッピング体験を生み出した方法
1945 年にパリで創業された高級皮革製品メーカー Camille Fournet は、その優れた職人級の技術だけでなく、物づくりにはとどまらない継続的な革新を追求することでも知られています。
高級小売において、顧客体験とブランドロイヤルティは、製品そのものと同じくらい重要です。Camille Fournet は店舗でのショッピング体験を通して買い物客にパーソナライズされた体験を提供できますが、e コマース環境でこれを再現することは非常に難しいものです。
Unity を利用して SmartPixels が構築したリアルタイム 3D 製品コンフィギュレーターにより、Camille Fournet は、製造コストを削減しつつ売上と消費者のエンゲージメントを最大化し、高級小売の未来の方向性を示しました。
主要な成果
- 閲覧から購入へのコンバージョンが 5 倍に増加
- ユーザーエンゲージメントが 66% 増加
- 四半期ごとに顧客が 252,000 枚の画像を生成
店舗での体験をオンラインに移行
2020 年、Camille Fournet は、オンライン、店舗、B2B の各チャンネルにおいて、顧客により充実したデジタル体験を提供するための開発戦略を展開しました。
同社の目標は以下の通りです。
- ブランド認知の向上
- 収益成長率の改善
- オンラインの顧客体験の充実
この変革の中心となったのは、腕時計用高級レザーベルト向けのリアルタイム 3D(RT3D)製品コンフィギュレーターを構想および実装するプロジェクトの立ち上げでした。
画像提供:SmartPixels
ビジネス上の課題の特定
この変革を実現するために、Camille Fournet は、Globe-Trotter、Christian Louboutin、Valentino などの高級ブランド向けに写実的な 3D レンダリングや 3D 製品コンフィギュレーターを作成するスペシャリストの SmartPixels にアプローチしました。
Camille Fournet には時計用ベルトの製品コンフィギュレーターがすでにありましたが、それは静的な 2D 画像で構成されたもので、店頭でのパーソナライズされた体験を効果的に再現することはできませんでした。何兆通りもの製品の組み合わせが考えられる中、従来の方法で製品の写真を撮影することは、資金面でも製造面でも不可能でした。また、既存のコンフィギュレーターはオンライン顧客にとってインタラクティブでシームレスな体験を提供できておらず、カスタマイズの選択肢も限られていました。
ソリューション
Camille Fournet と SmartPixels のコラボレーションにより、インタラクティブな 3D 製品コンフィギュレーターが開発され、顧客と時計用高級レザーベルトとの関わり方に革命をもたらしました。
RT3D 製品コンフィギュレーター
このコンフィギュレーターは、Camille Fournet の e コマースプラットフォームに組み込まれました。これにより、顧客は望む時計用ベルトのリアルな 3D イメージ画像に即座にアクセスし、360 度モードでそれらを見ることができるため、各顧客の好みに合わせたユニークで魅力的な体験を提供できるようになりました。
このコンフィギュレーターは、SmartPixels がこれまでに作成した中で最も複雑なものです。何兆通りもの組み合わせが可能な豊富な製品ラインアップの中で、それぞれのベルトの組み合わせが実際に製造可能であることを保証するために、7,274 通りもの非互換性や除外のルールを設定する必要がありました。
イメージ提供ツールにとどまらない
この製品コンフィギュレーターは、より没入感のある体験を顧客に提供するだけでなく、時計ベルトの製造可能性をエンコードする抽象的なデータモデルも提供しました。このデータにより、カスタマイズのプロセス全体を通して情報のやり取りが管理され、価格、在庫、希少皮革の輸出規制の調整などをリアルタイムで算出することが可能になりました。

3D レンダリングに Unity を活用
SmartPixels は複雑なコンフィギュレーターを構築する際に Unity をベースとして利用し、非常に詳細な 3D レンダリングを実現しました。
- 製品データモデリング:Camille Fournet の社内用フォーマットである製品データモデル(PDM)を使用し、製品とその個々の部品、コンポーネント、素材、バリエーションを、それらがベルトの各部分にどのように関連しているかが分かる形でモデル化しました。
- Unity のセットアップ:SmartPixels は、プロジェクト、シーン、およびバリアントを設定するために、製品データモデルを取り込む Unity エディターの拡張機能を複数開発しました。
- アセット作成:プロジェクトデータが Unity に読み込まれたことで、チームは 3D アセットのデザインやモデリングに着手することができました。また、さまざまな素材をすべてデジタル化し、より複雑な素材や希少皮革用にカスタムシェーダーを作成しました。
- シーン設定:SmartPixels は、幅広い製品設定や環境を表現するために、Unity 内でさまざまなシーンを作成しました。現実世界で製品の使用が想定される状況を模倣したライティング条件を設定し、各シーンにカメラを設置および配置することで、コンフィギュレーターを操作するユーザーに最適なビューを提供することができました。
“「Unity のおかげで、私たちのチームにとって、リッチなビジュアルとリアルなレンダリングを実現することは、エキサイティングで効率の良いプロセスになりました。Unity の動的なライティングおよびシェーディングによって、視覚的にも美しい 3D レンダリングを作成することが可能になりました。」”